深刻な人手不足問題。その解決策として引きこもり支援の一種である「引き出し屋」稼業に進出してヒキ達(ここで言う「ヒキ」はセルフネグレクト系。以下同様)を確保してブラック労働に就かせるという手口が流行しています。
最近(?)やたら動画サイトで露出しているひきこもり支援施設「粋塾(shinjiru-yuki.com)」。公式サイトにある代表の名前を見てもらえるとわかるように、愛知県に本社のある氷室建設(http://himuro-kensetsu.co.jp/company/)の代表でもあります。このサイトをご覧の方なら的中率の高い想像が出来ると思いますが、表向きは「ヒキを更正する」(笑)様に見せておきつつ、連れてきたヒキ達をこの会社へ働かせるという、奴隷……じゃなくて人手確保策の一環として行われていることが伺えます。
この企業だけで無く、他の建設や運輸業でもひきこもり支援を謳った人手確保策を行う企業が存在することは求人サイトや各社のウェブサイトなどを見ると「ひきこもり支援にも力を入れています」といった語句を見かけたりしますが、誰も応募しようとすらしない不人気な業界関係者にとっては、猫の手では流石に役に立ちそうにもないので「ヒキの手でも借りたい」とばかりに「人が来なければヒキを引き出せばいいのだ」という手軽に出来る人手確保策なのでしょう。
勿論、ヒキ達が外食や小売り以上のブラック労働振りで有名な建設や運輸業界になじめるわけがないので、ひきこもり更正プログラムという名の「企業研修」を受けさせて配属先への奴隷根性を植え付けさせるわけですが、その期間はなんと有料! 外国人の技能研修生が「技能習得、勉強をしているのだから賃金や各種権利はやらんぞ」などとおかしな事をほざいて彼らを不当に拘束した結果、彼らは脱走し日本国への恨みを募らせて無敵の人に変身するパターンが有名ですが、ブラック企業で身も心もボロボロになった壊れやすいハートを持った気弱なヒキならそんな反乱はやらないだろうし、子育てに失敗した愚かな親が邪魔な子を片付けられたと喜んじゃっているから何やっても文句は言われないだろうとばかりに「有料の企業研修」を堂々とやってしまっていますw 「費用・プランについて」の説明文なんてマジで笑っちゃうよね。ヒキが就労しているので月額寮費(預かり料)が安くなって親の負担が減るなんて説明、親に負担させること自体が不自然だと思わないと。毎月10~15万円親から援助してもらえるのなら、俺だったら贅沢な暮らしをしてもまだ貯蓄や累積投資(つみたてNISAやiDeCo等)に株主優待目当ての株購入をする余裕が生まれますよ!小森ひき子さんのような理想的引きこもり生活の実現への距離時間がグンと縮まる。
このように、ひきこもり支援には参入障壁が無いに等しいビジネスのため悪徳ブラック企業やカルト宗教組織などの反社会的勢力が跋扈しており、かといって行政がやっているひきこもり支援は古い内容の教科書を朗読している的な、とりあえず就労支援をやればいいのだろうとブラック職場を斡旋したりするなどのやっつけ仕事でやっているという話も聞くしで、ひきこもり支援はどいつもこいつもピントの外れた無用の長物でしか無いというのが現実なのです。