引きこもれない人達を支援するという発想

 2021年の引きこもりシーンは、「女神」の登場に沸いた一年になりそうですが、引きこもり生活は多種多様な暮らしの象徴、ということで彼女以外の引きこもりシーン発掘を怠ることは許されません。

 以前から引きこもり生活は普及が進んでいく、乗るしか無いビッグウェーブとなったこの状況を止めることは出来ないのでひきこもり支援から引きこもり生活支援への変革が必要、とこのサイトでは一貫して主張していましたが、あの「ひきこもり名人」でおなじみの勝山実さんも「ひきこもれない支援」と銘打って、パンデミック対策の一環として自粛生活の支援を行うのでは無いか、と思慮されています。

「……民衆はというと、ひきこもれずに苦労しているようです。……」
「このような状態が長引くようだと、ひきこもり支援から推測するに、国は自粛できない人たちを取り締まるのではなく、支援するようになるでしょう。ひきこもり問題から、ひきこもれない問題への、転換です。ひきこもれない支援として、彼らを作業所に閉じ込めて、みっちり自粛訓練をやらせるはずです。」

https://hikilife.com/hikikomori/professional-restraint/

 国挙げての支援となると、いつものパターンとしてPAS◎NA辺りが税金横取りの一環で指定業者としてしゃしゃり出てくる、など利権構造の創出に悪用されるなどの悪い面ばかりが出てくるでしょうから構うなよといいたいところですが、発想としては面白いですよね。

このように、引きこもり生活は益々社会福祉の向上に寄与する社会貢献型生活様式としての地位を確立し続けています。この事実に逆らうことは出来ません。

「ひきこもり支援」の胡散臭さ

 緊急事態宣言も延長が決定しそうだし、冬はやっぱり引きこもり生活が賢い選択です。運動不足が怖い……

ところで、こちらでも紹介したように、引き出し屋の悪徳振りが明るみに出て引きこもり行為の正当性が実証されましたが、別のところでも「ひきこもり支援」の胡散臭さを実証する出来事がありました。

豊田市長宅に侵入、脅迫容疑で逮捕 市長選落選30歳男
 会員制交流サイト(SNS)で市長を脅迫したなどとして、愛知県警豊田署は30日、住居侵入と脅迫の疑いで、豊田市上野町6の自称会社役員山内真也容疑者(30)を逮捕した。

https://www.chunichi.co.jp/

豊田市の市長選に立候補して落選した腹いせなのか、現市長へ「犯行予告」のツイートをやってタイーホされた愚か者のTwitterプロフィールに「引きこもり支援」の語句がありました。

 「引きこもり支援」の具体的な内容が見つかりませんでしたが、恐らく受け狙いの口だけ番長だったのかなと。
昔いた電気工事の会社にも公官庁の仕事を取るために保護司になった金に汚い社長がいたけど、山内君も彼と同じニオイがしますね。口だけの引きこもり支援。

今や「引きこもり支援」の需要は無くなって、「引きこもり生活支援」の時代へ突入しています。本当に、無意味な「引きこもり支援」はやめましょう。引きこもることを応援するのが、今を生きる人々の使命です。