ひきこもり支援ビジネスに新たな仲間が登場!w(資格商法)

 12月から急に寒くなって、引きこもりに相応しい気候となりました。あの有名ヒキコモリストさんも更なる「ひきこもりの高みを目指して」新たな舞台を準備していると聞きましたし、参入障壁の低さだけが取り柄のひきこもり支援ビジネスも稼ぎ時になってきたのではないのでしょうかw

 そんなひきこもり支援ビジネスですが、なんと資格商法まで登場していたという話。いつ頃から存在していたのか調べてみたところ、確認出来たものによれば2020年辺りからなので、引きこもりシーンの最前線を追い続けることを標榜する当サイト管理人としてこの事実を今頃になって紹介することになったのは少し屈辱かな? いえいえ、他の方が紹介されている情報を元にして「深掘り」が出来るようになったと前向きに捉えることとしましょう。

どんな資格?

 引きこもり支援相談士。三万五千円払うと講習キットが送られてきて、「受講」。レポートを提出して合否判定。合格し、五千円を払えば資格証が送られてきてめでたく資格獲得。という流れ。

ひきこもり支援相談士とはどんな資格?資格取得の方法や難易度、給料について解説! | 心理資格ナビ

ひきこもり支援相談士の資格取得をするには、講座を受講し課題に合格する必要があります。その後、会費(認定料)を支払うことで『ひきこもり支援相談士』の資格認定証が発行されます。
通信講座で受講できますので、ご自身の好きな時に勉強することができます。また、不合格の場合は課題を再提出することができます。
講座受講申し込みは『一般社団法人ひきこもり支援相談士認定協議会』のホームページから行うことができます。
※受講開始時期については、特に指定はありません。都合にあわせて随時受講可能で、申し込みも年間を通して受け付けています。

ひきこもり支援相談士養成講座 概要

【受講資格】
特に無し
【受講料】
3,5000円
【資格認定料】
5,000円
※お支払いについては、クレジットカード、代金引換サービス、郵貯銀行振込が可能
【教材】
テキスト、DVD、資料集、問題集
【受講期間】
6ヶ月(目安)

※現在は新規受講申込受付を中止しています

https://successbeginstoday.org/sinri_counselor/hikikomori_soudan/hikikomori_soudan-top/

 で、公式サイトを見てみようとしたところ、
「大変申し訳ございません。現在、養成講座の新規申込受付を中止しております。」
という文字が。そもそも、この公式サイトのトップページ自体が「ただいまメンテナンス中です。」の画像データになっていたりと実質的な閉鎖状態。このような状況に至った原因等は不明ですが、参入障壁の低さだけが取り柄のひきこもり支援ビジネス故に何かしらのトラブル、例えば運営組織の資金面のことだったり収容しているヒキ達といざこざを起こしたとか、といった引き出し屋やブラック労働派遣などでおなじみの各種トラブルがこの運営組織にも起こったのかな、と思慮されます。

事実、この資格の有効性を疑問視する声もあります。

ひきこもり支援相談士とは | 役立つ資格・役立たない資格

現代版資格商法の典型例、こういった検定試験で人は助けられません

ひきこもり支援相談士協議会には全国に30箇所の支部があり、全国的な活動実績をPRして受講生を募っています。しかし、各支部での具体的な活動の実態などは一切紹介されていません。多くは個人名の記載で、ひきこもりの人の支援体制が整っているようには思えません。また、地区の代表会員として「地区統括代表会員」が載っています。しかし、こちらに記されているのは人数だけで、活動内容などは不明です。単に団体のPRをしているだけにしか思えません。おそらくその通りでしょう。

https://moguchan.info/entry245.html

 上記のサイトは管理人自身も持っている資格、関わりのある職種・業界などの資格に関してではかなり的確な情報・見解を提供されているので、それ以外の分野の資格でも信頼出来る情報等が掲載されていると思われます。したがって、この資格も上記のサイトに記された程度の存在価値なのは間違いないでしょう。組織そのものの活動状況が不明瞭な状態なのも信頼性に乏しい印象を与え、資格の価値を下げてしまう事につながりますし。

 またまた、新たなひきこもり支援ビジネスの存在を紹介しましたが、この事実は引きこもり生活の普及・定着を意味するもの。しかし、彼らとの思惑とは裏腹に「鴨」は思ったより少なくてイライラし、「勇気ある撤退」(笑)を選ぶ羽目に至ったのは思わぬ誤算。だから引きこもり生活を前向きに愉しむ人達へ八つ当たりを行い、更に評判を落とす。ひきこもり支援ビジネスのそんな悪循環が想像出来ます。 

 引きこもりは、ひきこもり支援ビジネスの闇を照らし、暴き、新しい生活様式の有力な選択肢として多くの賢者達に選ばれている。正に乗るしかないビッグウェーブとなっているのです。

また、ひきこもりに代わる新たな言葉が?!

 気温も低くなって、断捨離や大好きな部屋の清掃にも力が入って投稿の方がほったらかしになっていました。
その間にも、引きこもりシーンは刻一刻と変化を続けていて、また新しい呼び名が生まれつつあります。

「ひきこもり」の表現 “社会的距離症候群”に変更を 専門家

山根教授は、「ひきこもり」という表現によって室内に閉じこもっているというイメージが広まっているものの、実際には買い物などで外出する人も多いとして、ほかの人と心理的な距離があることを表す、「社会的距離症候群」という呼び方を代わりに使うべきだと提言しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210926/k10013277111000.html

 なんだか、抽象的な表現。彼らが問題視しているタイプの「ひきこもり」には、本当に全く外出していない人達が少なくて、むしろ積極的に外出していていない人達は、引きこもり生活を積極的に愉しんでいる人達が多数であることから、苦肉の策で考案したのだろうけど、そもそも社会的な距離なんて当事者各々が決めることでなんで他人に「症候群」などと云われなきゃならないのか。
 これだと、引きこもりでは無いが、いわゆる「世捨て人」的な生き様を目指している人々も対象になってしまうし、誰もが思春期に経験した「とにかく一人で自分自身を見つめたくなる時期」に浸っている状況下でも地上波テレビなどヒキ叩き連中の攻撃対象にされてしまう恐れがある。まさしく「ほっといてくれよ」の心境、”No Feelings” /「分かってたまるか」の世界。なぜなら、「社会的距離」の基準設定自身が曖昧なもので、好き勝手な基準設定でやりたい放題にされてしまうから。

 もう、どうせなら「社会的距離延長症候群」なんてもっと具体的な表現にでも変えればいいのに。それ以前にマイペースな生き方を否定することを良しとするこの島の風潮をなんとかしないといけないなと思うわ。

ひきこもり/引きこもりは賢者のライフスタイルとして選ばれている

 リーマンショック後に発生した短い春であった、「巣ごもり消費ブーム」に今話題のウイルスパンデミックで普及が加速したテレワーク。外出を選別する動きは地殻変動のごとく、ゆっくりと、かつ力強く行われています。
外出が費用と時間と労力の浪費であることに気付いた人々が増えて、又一つ、人類の進化が始まっているのでしょう。

 あの、ちきりんさんもそんな引きこもりシーンの変貌を察知して取り上げています。

進化版ライフスタイルとしての「ひきこもり」

https://chikirin.hatenablog.com/entry/2020/12/04/130304

自宅の中で出来ることが増え続けている現状を直視して、やらなくてもよいことを徹底排除して、必要なことを極めていく。まっとうな思考回路を持つ者であれば当然の行いを多くの人が選んでいます。

引きこもりは賢者のライフスタイルであり、引きこもり生活は賢者の選択である、という価値観が確立されています。もう逃れることの出来ないビッグウェーブには、乗るしかありません。

引きこもり生活は、普及した。後は定着するかだ。

 「引きこもり生活 楽しい」でネット検索すると、ライフスタイル系のブログやサイトが検索結果の上位を占めるようになっています。まだ普通のブログだったこのサイトが出来た頃の検索結果だと、「問:ひきこもり生活は楽しいですか? 答:いいえ楽しくありません、辛いです!」という嘘くさいQ&Aが載った、ひきこもり収容施設なんかの宣伝ページが中心で、その中に混じってこのサイトの一部もランクインしていたりする、といった状況だったのとは雲泥の差。COVID-19パンデミックは、人々のライフスタイルを大きく刷新したんだな、と只呆然とするだけです。

リーマンショックの頃も、「巣ごもり消費」なる言葉が現れて、引きこもり生活普及のきっかけが芽生えたものの、ほとぼりが冷めると無かったことにされてしまい、ガッカリさせられたものですが、今度は引きこもり生活普及のビッグウェーブは本気出しまくり。外出を抑制しても楽しく暮らせることに気付いた人達がどんどん増えて、留まるところを知らないような状況となっていることは、以前の投稿でも紹介したとおり。動画サイトのVLOGなんかが引きこもり自慢状態となっていた時もあって、引きこもり生活の普及を願っているものとしても、唖然としてしまった思い出は一生忘れられないものとなるでしょうw

マスメディアが取り上げなくても、気が付けばあっさりと普及した引きこもり生活。サイレントテロの様にしっかりと定着するのか。ここからが正念場なのかも知れません。このサイトも引きこもり生活がライフスタイルの一選択肢として定着するために様々な活動に参加していきます。

当ドメインの恥ずかしい過去?

 ある企業のウェブ閲覧監視サービスで hikikomorilife.com がアクセス拒否されていると聞いて、何か恥ずかしい過去でもあるのかと調べてみたら何と!中古ドメインであることが判明。2008年6月3日のインターネットアーカイブに、「ひきこもり生活.com」なるページの存在が確認されていて、他にも2014年1月と12月辺りにも存在していたようだけど、ページなどは残されていない状況。
それから2016年に入って管理人本人が当ドメインを取得して前身となるサイトに設定、それから現在に至っているけど、改めて「ひきこもり生活.com」の残骸を見てみると、まだ作成途中でアニオタネタに偏重していながらも引きこもり生活を愉しもうというコンセプトはここと共通しているところでもあるかなと思いましたw

その残骸にあるサイトの説明より:

ひきこもり生活.comとは

当サイトは引きこもり治療、ひきこもり改善策を提示するサイトではありません。引き篭もりの原因と対策またはニートからの脱出方法を解説したサイトでもありません。

引き篭り生活あるいはニート生活への悩みを一時的に忘れて、気分転換して頂くことが目的のサイトです。

ひきこもり生活を豊かに送るための情報をコンテンツとして掲載しています。

そのサイトは色々あったのか、一旦閉鎖されたようで、後にアニメネタは”Shaun the Sheep“とヒョウタンツギ一筋の現管理人が当ドメインを取得、新たな引きこもりによって復活したということでしょうか。

それにしても、ドメインまで電話番号のように再利用がされているとは夢にも思いませんでしたよw 悪い評判がないだけマシとは言え、企業のウェブ閲覧制限対象になっているドメイン。2014年の記録されていなかったサイト内容が気になります。

2008年といえばリーマンショックに端を発した、「巣ごもり消費」という引きこもり生活を抽象化した言葉が生まれた年でもありますが、最初の当ドメイン所有者は先見の明があったのかも知れませんね。