2022年の引きこもりシーンはひきこもり支援を支援した年w

 今年の引きこもりシーンは、なんと言っても「ひきこもり支援」の闇が暴かれた年。「引き出し屋問題」など初期の引きこもりブーム時代から話題問題になっていたものが再び脚光を浴びたこともあれば、「壺議員とその仲間達」による新たな利権獲得作戦にヒキ達が利用されてしまったり、「資格商法」が現れたりと、パンデミックによるステイホームブームで再びぶり返してきた引きこもりシーンの活発化に併せて照明に引き寄せられる蛾のようにひきこもり支援ビジネスも活発になってきた状況にそれらの闇が照らされることにもなりました。

 これはリーマンショック期辺りから現れてきた、「巣ごもり消費」をはじめとする引きこもりを前向きに捉えて、採り入れることによって生活の質を向上させようとする動きが活発になってきたことで「引きこもりを悪者扱いする人達の“正体”」について関心を持たれるようになったことがあるのかも知れません。

ブラック企業の新業態としても使われている

 引き出し屋問題に続いて、「ヒキを治すには就労が一番!」と銘打ってブラック企業連中がひきこもり支援ビジネスに参入している事実も明るみに出ました。これも以前からひっそりと噂になっていたものですが、今回ようやく事実として表舞台に立ったわけです。おとなしそうなヒキならネコババピンハネなどもやりたい放題出来そうだし。いうまでも無く、引きこもる理由の一つに「働いたら負け、という事実に気付いたから」というものがあります。つまりヒキ達を就労させるということは、彼らを虐待していることになります。また、本来ならブラック企業の経営者達を処刑台へ吊るし上げるべき、という事実から目を逸らせるための方便でもある、ともいえるでしょう。

狙った利権は逃したくない

 意外に思えた現象も発生しました。ちきりんさんや小森ひき子さんのような「ひきこもりを前向きなライフスタイル実践の方法論として使いこなしている」人達へ執拗に絡みつき、嫌がらせをする連中が沸いてきたこと。このページでも紹介しましたが、何故か引きこもり生活を前向きな生活様式の一環として捉える考え方を必死になって否定したり、「苦しんでいるひきこもりがいることを忘れるな、お前らも苦しんでいる様子を見せろ」などと引きこもり生活をエンジョイしている人々へ、場違い勘違い間違い見当違いに加えて基地外なコメント荒らしをしている連中です。自分たちが引きこもり生活をエンジョイ出来ないでいるものだから、うまく引きこもっている人達を妬んでいるのか。それともひきこもり支援ビジネスの連中が引きこもりに対して良いイメージを持たれると商売にならないから印象操作の一環として行っているのか。でも、そのことが逆に引きこもり生活の良さを際立たせることになり、「ひきこもり支援の連中必死だな」とひきこもり支援ビジネスの闇を晒してしまうことになり、自分たちで自爆行為的な結果をもたらすという、皮肉な結末になってしまいました。

同調圧力に屈したら今後ずっと搾取されるだけ

 あるひきこもり支援ビジネス組織関係者は、ヒキの親を「簡単に騙せる情報弱者の権化、便利な打ち出の小槌」として扱っているという情報も得ています。まぁ、ヒキ達に対してあれだけ酷い扱いをしているのであれば想像出来ることですが、「人並み」に拘る同調圧力に屈してしまっている、あるいはその考え方へ洗脳しておいて毎月50万円程搾取している「ヒキ預かりのサブスクサービス」としてボロ儲けが出来るというわけです。でも月五十万(年間六百万円!)ならヒキを養っている方が安上がりだと思うのですが、そこら辺の計算ができないからひきこもり支援ビジネスの鴨にされるのかな、とも個人的には思います。

 翌日は新年。初詣はウイルス感染が怖いのでしっかりと引きこもりましょう。それでは新年まであと僅かな時間ですが良いお年を。

ひきこもり支援ビジネスに新たな仲間が登場!w(資格商法)

 12月から急に寒くなって、引きこもりに相応しい気候となりました。あの有名ヒキコモリストさんも更なる「ひきこもりの高みを目指して」新たな舞台を準備していると聞きましたし、参入障壁の低さだけが取り柄のひきこもり支援ビジネスも稼ぎ時になってきたのではないのでしょうかw

 そんなひきこもり支援ビジネスですが、なんと資格商法まで登場していたという話。いつ頃から存在していたのか調べてみたところ、確認出来たものによれば2020年辺りからなので、引きこもりシーンの最前線を追い続けることを標榜する当サイト管理人としてこの事実を今頃になって紹介することになったのは少し屈辱かな? いえいえ、他の方が紹介されている情報を元にして「深掘り」が出来るようになったと前向きに捉えることとしましょう。

どんな資格?

 引きこもり支援相談士。三万五千円払うと講習キットが送られてきて、「受講」。レポートを提出して合否判定。合格し、五千円を払えば資格証が送られてきてめでたく資格獲得。という流れ。

ひきこもり支援相談士とはどんな資格?資格取得の方法や難易度、給料について解説! | 心理資格ナビ

ひきこもり支援相談士の資格取得をするには、講座を受講し課題に合格する必要があります。その後、会費(認定料)を支払うことで『ひきこもり支援相談士』の資格認定証が発行されます。
通信講座で受講できますので、ご自身の好きな時に勉強することができます。また、不合格の場合は課題を再提出することができます。
講座受講申し込みは『一般社団法人ひきこもり支援相談士認定協議会』のホームページから行うことができます。
※受講開始時期については、特に指定はありません。都合にあわせて随時受講可能で、申し込みも年間を通して受け付けています。

ひきこもり支援相談士養成講座 概要

【受講資格】
特に無し
【受講料】
3,5000円
【資格認定料】
5,000円
※お支払いについては、クレジットカード、代金引換サービス、郵貯銀行振込が可能
【教材】
テキスト、DVD、資料集、問題集
【受講期間】
6ヶ月(目安)

※現在は新規受講申込受付を中止しています

https://successbeginstoday.org/sinri_counselor/hikikomori_soudan/hikikomori_soudan-top/

 で、公式サイトを見てみようとしたところ、
「大変申し訳ございません。現在、養成講座の新規申込受付を中止しております。」
という文字が。そもそも、この公式サイトのトップページ自体が「ただいまメンテナンス中です。」の画像データになっていたりと実質的な閉鎖状態。このような状況に至った原因等は不明ですが、参入障壁の低さだけが取り柄のひきこもり支援ビジネス故に何かしらのトラブル、例えば運営組織の資金面のことだったり収容しているヒキ達といざこざを起こしたとか、といった引き出し屋やブラック労働派遣などでおなじみの各種トラブルがこの運営組織にも起こったのかな、と思慮されます。

事実、この資格の有効性を疑問視する声もあります。

ひきこもり支援相談士とは | 役立つ資格・役立たない資格

現代版資格商法の典型例、こういった検定試験で人は助けられません

ひきこもり支援相談士協議会には全国に30箇所の支部があり、全国的な活動実績をPRして受講生を募っています。しかし、各支部での具体的な活動の実態などは一切紹介されていません。多くは個人名の記載で、ひきこもりの人の支援体制が整っているようには思えません。また、地区の代表会員として「地区統括代表会員」が載っています。しかし、こちらに記されているのは人数だけで、活動内容などは不明です。単に団体のPRをしているだけにしか思えません。おそらくその通りでしょう。

https://moguchan.info/entry245.html

 上記のサイトは管理人自身も持っている資格、関わりのある職種・業界などの資格に関してではかなり的確な情報・見解を提供されているので、それ以外の分野の資格でも信頼出来る情報等が掲載されていると思われます。したがって、この資格も上記のサイトに記された程度の存在価値なのは間違いないでしょう。組織そのものの活動状況が不明瞭な状態なのも信頼性に乏しい印象を与え、資格の価値を下げてしまう事につながりますし。

 またまた、新たなひきこもり支援ビジネスの存在を紹介しましたが、この事実は引きこもり生活の普及・定着を意味するもの。しかし、彼らとの思惑とは裏腹に「鴨」は思ったより少なくてイライラし、「勇気ある撤退」(笑)を選ぶ羽目に至ったのは思わぬ誤算。だから引きこもり生活を前向きに愉しむ人達へ八つ当たりを行い、更に評判を落とす。ひきこもり支援ビジネスのそんな悪循環が想像出来ます。 

 引きこもりは、ひきこもり支援ビジネスの闇を照らし、暴き、新しい生活様式の有力な選択肢として多くの賢者達に選ばれている。正に乗るしかないビッグウェーブとなっているのです。