聖域にメスを入れる?

 CDの置き場所をスリム化して、DVD/BDも絶賛コンパクト化中の状況でありながら、今まで、何故か手を入れていなかったカセット&VHSテープの置き場所。
五年ぐらい前にテープデッキは既にオクで「マニア」に高く買い取って貰い、未開封の生テープ(主にTYPE IV)も出品後すぐに落札された。
なのに、録音済みのテープは処分できなかった。使用したテープは摩耗や伸びがあって欲しがる人もいないし、仮に譲れたとしても録音した状態(テープイレーザーなんて持っていませんよぉ)で譲るのは著作権法違反疑惑などのトラブルにもなりかねないのでもう捨てるしか無いのだよ。だったら捨てろよ、というわけで行動に移すべきところをそうしなかったのは、カセットテープの処分法について自分の住んでいるところが明確な指針が無かったのでゴミに出したくても出せなかったから。まさか「不法投棄」をするわけにもいかないしね。それから?年後、突如カセット/VHSテープの処分法が正式に発表されたことでやっとゴミに出せるようになった。
で、早速カセットケースの封入物の除去をやっていて気付いたのは、まぁ、何とも贅沢な造りなんだなぁということ。磁性体が酸化されていない鉄をそのまま使っているメタルテープも今思えばやっぱり凄い。挙げ句の果てにはカセットハーフやガイドにファインセラミックスのコンポジット材が使われていたり、自分には縁が無かったけど合金製のハーフの製品もあったことを思い出した。で、僕はそんな贅沢な製品を一個当たり百円程で買っていた(モデルチェンジ直後の旧モデルを狙って箱ごとまとめ買いしていた)のは鬼畜な行為かな?w
で、カセットの処分も済んだところでちょっと昔話。
あの後はカセットテープの代替媒体としてMDとDCCが出てきてMDが残ったけど、僕は手を出さなかった。可変逆圧縮の音質が余りにも残念すぎたこともあるけど、ちょうどPCの買い換え時にCD-Rドライブ付きのマシンを手に入れたので外出用にCD-RへダビングしてポータブルのCDP買ってそれで再生した方がいいかなと思ったから。でも結局それもしなかった。CDのジュエルケースが意外とかさばることと思ったよりCD-Rの価格が当時は高価だったから。外出用音源はしばらくカセットのヘッドホンステレオ(死語だなぁ)を使い続け、知らない間にそれも使わなくなっていた。実時間が丸々かかるダビング作業が億劫に感じるようになったのもその頃。それから車の必要なところへ引っ越ししてからはBGM用にCD-Rが安くなったのでCD-RへのダビングをやるようになりだしたところへiPod登場を知り、容量も十分な四代目モデルとWindows版iTunesの登場とともにDAPへ移行、わずか数年でCD-Rはゴミとなったorz
そして今、そのDAPの寿命が来ても、もう買い換えないかも知れない。今はスマホでネットラジオを聞くようになったから。
自宅でも今まで買ってきたCDはHDDへロスレスでリッピングしているのでアルバム探しが楽だし、アルバムをまたいだシャッフルプレイも出来るので自分だけの高音質ラジオ局を手に入れたような感じで楽しんでいる。
これで、娯楽にお金を使わなくても済む。やっと本当に楽になれる日が来た。これからは、ヒョウタンツギを抱きしめて一生引きこもる暮らしがしたい。
 
いつかは、引きこもり。
 
 '79-89 家電CM集vol.23 カセットテープ