田舎と都会のコントラストは常に変化している

 田舎での引きこもり生活を投稿したあとでいくつか思いついたので追記。
僕が勤め先の都合で都市部へ転居したのはバブル経済の頂点だった頃。この頃の賃貸住宅事情は、自分が住んでいたところはあの悪名高き(笑)「保証金制度」があってとにかく初期費用がかさんだ。それから十ウン年、田舎へ移ることになってそれから十ウン年、利便性と落ち着きを兼ね備えた地域への転居を考えていた時についでにと昔住んでいたところの賃貸状況を調べてみると、保証金制度ではなく敷金礼金制度を採用している物件が大半になっていた。詳しくは各種賃貸情報を調べてもらえばいいけど、僕が居た大阪近郊の場合でも今は某田舎との同クラス物件価格差が数千円程だった。しかも風呂や厨房が「まともなもの」である。自炊がバリバリ出来る豪華キッチン(笑)だ。バブル期のワンルームなんてほんと、ウサギ小屋だったもんなぁ。湯沸かしもろくに出来ないしょぼい電気コンロだったのでIHコンロを買い直しましたよ(呆)。
あの頃の都会は案外飯の調達も不便だった。歩いて行けるところにスーパーが無い!田舎とどう違うんだよ!!コンビニの飯なんかで満足できねぇよ。って感じで結局ターミナルの駅まで「遠征」する必要があったり、郊外の店まで原付に乗って「遠征」することもあって、あの頃は郊外や田舎の方がむしろ私生活は充実するような状況だった。ターミナルの駅は規模が大きいこともあって目的の場所までかなり歩かないといけなくて、田舎を車で移動することと同じぐらいに時間と労力の浪費を強いられた。
 
だから、あの頃は喧騒を避けて暮らせる田舎に萌えていた。
 
そんな“不便な都会”も今では通販や通信のおかげで本当の意味で快適に過ごせるようになった。朝頼んで夕方に商品を届けてもらうことも出来る。喧騒を避けることもたやすくなった。何も地下へ潜ったり、防音が完璧な物件を探す必要はなくて、利便性と落ち着きを兼ね備えた地域に引っ越せばいいだけのこと。こういったところもバブル期は需要の高さを見込んでか狂っているとしか思えない値札が付いていたけど、今では「適正な価格」に修正されている。自分自身も信頼できる人々との関わりが持てるようになったのも大きいけど。
 
年々厳しくなっていく自然環境、自動車の維持費に代表される生活基盤の維持費高騰が留まるところを知らない状況など転居のコストをかけても元が取れる状況になってきている。
 
だから、今は利便性の高い地域で引きこもりたい。