かつて、「若者の~離れ」等という言葉が流行ったことがありました。「若者の車離れ」とか「若者のCD離れ」といった具合に。
既に若者では無い歳になった筆者からしても正直この言葉には搾取する側の責任転嫁的な意識などの違和感を覚えていますが、若者に限らず「気付いてしまった人達」が離れていった物の殆どが生活必需品でないものであることは確かです。まともな人程パチンカスやギャンブルはやらないし、むしろ貧乏人程無くても困らない娯楽商品に金をかけたがる。英EMI社の“空中分解”などレコード会社の再編劇も印象深い出来事ですよね。本国のタワレコやHMVも無くなりました。
で、前述の生活必需品でないものが次々と衰退しているなか、生活必需品とされているものも淘汰のビッグウェーブに呑まれようとしていることには、引きこもりなら気付いているでしょうし、既に生活必需品とされる物を持っていない人もいるでしょう。
例えば、テレビ。「テレビ離れ」という言葉もありますが、仕事や遊びに忙しい人(笑)は勿論、充実した引きこもり生活を愉しんでいるのならテレビを見る暇は無いはず。こんな事を書いている筆者も42インチのプラズマテレビを持っていますが、これはあくまでも映画やライブのBDを愉しむために購入したもの。もれなく付いているテレビチューナーは無駄な物となっています。だから本当はKUROのモニタータイプ(TVチューナーレス)が欲しかったがw
更に先鋭的な方になると、白物家電の必要性すら無いという考えになるそうです。冷蔵庫は自炊大好き引きこもりとって冷やして作る料理やおやつ作りにも必要な調理器具としても使えるかけがえのないものですが、お店が近くにあったり、自宅で野菜や果物の栽培をされている方なら冷蔵庫に蓄える必要がなくなるので、冷蔵庫を持たない人が増えているとか。洗濯機もコインランドリーが近くにあればそちらの業務用洗濯機の方がパワフルな洗浄や衣類乾燥ができるので洗濯機は要らないのだそうです。
自分が将来獲得予定の引きこもり拠点には飯も洗濯も自宅で済ませたいので冷蔵庫も洗濯機もしっかり備えて、充実した自炊生活を行うための調理器具も揃えますが、「生活必需品」という言葉に惑わされて必要のないものを買ってしまう、置いてしまう必要はなくて各々の価値基準に基づいて必要な品物を選定していけば良いのです。
引きこもり生活を快適に過ごすためにはどういった過ごし方を行いたいのかを明確にして必要な物を選定し、最小限で済ませられるようにまとめていく。引きこもり生活者の5Sは「常識」を見つめ直す事から始まります。
「生活必需品は本当に必需なの?」への2件のフィードバック
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洗濯機は必要ないですよ
洗濯物を風呂桶に入れて洗剤水を漬けておくだけで汚れは、ほとんど取れます
面倒なのは脱水です、あれだけは結構面倒です
何も持たないことが贅沢だなと最近は感じます
私はひきこもりというより、空っぽに拘ってるので
そこはちょっと嗜好が違うんだけど、ヒョウタンツギさんも
こだわりを持っているから、読んでいて面白いんですよね
実際のところ、何が何でも必要な家電って電灯とPCしか無いんですよね。それ以外は無いなら無いでそれなりに何とかなりそうです。