「引きこもりって只部屋の中にこもっていればいいんでしょ?」
知人からそんなことを言われたことがあったけど、そんな人達の末路がどうなったかは皆さんご存じの通り。
犯罪に走ったり、自殺したり。
一体何年前の話をしているのだろう、未だにネオむぎ茶のバスジャック事件とかを出されるのにはもううんざり(笑)。
'90年代の引きこもりは反面教師。
2010年代の引きこもり達は生活の重要な拠点である「自分の部屋」の5Sに勤しみ、お金を減らさない方法の研究に余念が無い。
勿論2ちゃんの千番ゲット(死語)や愛国気分(活動)に浸っている暇なども無い。
いわば、衣食住の"KAIZEN"こそが引きこもり生活者に課せられた生き残るための義務なのである。
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そんな引きこもり生活者達に新たな試練が訪れようとしている。
引きこもり生活者の必須アイテム、インターネットでの選挙活動が解禁される動きがあるというのだ。
候補者の情報収集やひょっとして投票まで自宅でできるかも知れないなんて引きこもり生活者にとっても最高じゃん、と考えるのは早計だ。
何故なら、選挙の世界にもステルスマーケティングや改ざんが当然のことになるだろうし、倫理やセキュリティの向上を謳ってインターネット自体の利用に制限がかけられる可能性が高くなるからだ。どさくさに紛れて選挙以外の分野にも適用されるかも知れないし。
間違いなく引きこもり生活の快適さは失われるだろうし、なりすまし云々の冤罪犯罪被害にも遭いやすくなるだろう。
エジプト革命では鬼畜ムバラク政権が活動家の息の根を止めるために全ての通信を遮断し、マスゴミなど「大本陣営発表」でしか庶民は情報を得られないようにしたのだが、人々は逆に真実を確かめるために屋外へ出て行き、結果デモが成功してしまうことになった。
このことは、これからの引きこもり生活者が進化していくうえでのヒントになるかも知れない。
例えば、いつもはアマゾンやメーカ直販だけだった商品の購入先に地元の優良個人商店や産地直販店を加えるのも一つの選択肢。収入を得る方法だって……
つまり、自分で作る通信網を確保する、といってもいいだろう。
- 最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である
- チャールズ・ダーウィン
引きこもりだからこそ、外部の変化を認知し適応するように進化していく。
ただ部屋に籠もっているだけでは、引きこもり生活を遂行していくことは出来ないという事実を改めて肝に銘じよう。
引きこもり生活者には進化していく義務がある。